OLYMPUS 35UC
2005年12月購入。リサイクルショップの店頭で1,050円で発見。ボディ前面の機種名のプレートが剥がれ落ちていたため、店頭では機種が分からなかった。一見して非常に大きなボディだったため全く欲しいと思わなかったのだが、ファインダーを覗いて気持ちが一変。素晴らしい見え具合で購入を決意した。
時間的な余裕がなかった上に電池がないため充分な動作チェックができなかったが、値段が安かったので買ってみた。帰宅して調べて、ようやく機種が35UCであると判明。それも欲しかった35SPと内容は一緒で外観だけ変更したものとわかり、これはラッキーな買い物だった。
動作は機械式シャッターでやや1秒が遅いが普段使うものでもないので問題なし。電池を入れると露出計、プログラムAEとも動作した。巻き上げレバーが戻ってくれないのだが、これは手で戻せば済むので気にしない。
機械式シャッターという安心感はあるが、非連動式でEV値で露出を合わせる露出計は不慣れなこともあり使いにくい。カラーネガでの撮影ではプログラムAEの精度に問題はなかったので、通常はマニュアルで使うことはないだろう。だが、電池切れなどいざと言うときでも使える安心感はうれしい。
冒頭でも書いたが素晴らしいのはファインダー。明るさ、倍率、二重像の見やすさ、どれを取っても僕の所有する距離計連動式の中では最高。ピント合わせは一眼レフよりも楽しいかもしれない。今後僕のメイン機種になる可能性がある。
写りは、発色が地味でシャープネスも驚くようなものではない印象だったが、これは使っていた古い保護フィルターのせいかもしれない。普通に良く写るので不満はない。逆光には若干弱め。太陽にレンズを向けるときは気をつけた方がいいかもしれないが、そこで得られる描写もカメラのおかげと考えたい。
なおPhoto GalleryのDecember 2005はすべてこのカメラで撮影したもの。興味があればご覧ください。
主な仕様
- 発売
- 1973年9月 希望小売価格33,800円
- レンズ
- G.ZUIKO 42mm/F1.7 5群7枚
- シャッター
- B・1〜1/500秒 (プログラムAEは1/15秒F1.7〜1/250秒F22)
- 焦点調節
- 二重像合致式、0.85m〜∞
- 露出制御
- CdsによるプログラムEE、スポット測光可能、マニュアル露出可能、フィルム感度使用域=ISO 25〜800
- 外観
- 29×75×61mm、約600g
- その他
- OLYMPUS 35SPの外観を変更した機種