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Nikon D40

 2008年4月19日、Nikon D70とPENTAX istDs、その他レンズを売り払って18-55mm(II)レンズとのキットを購入。メイン機種をD70→FUJIFILM FinePix S5Pro、小型軽量なサブをistDs→D40へと切り替えてレンズマウントを統一させるのが主眼。

 とりあえず気になったところをぼちぼちと書いていく、つもり。

気になるところ

  • ショボい、安っぽい。ニコンとは思えないチープなシャッターフィーリングには萎え萎え
  • 露出が謎。時折異常にオーバーな露出を叩き出す評価測光。ニコンとは思えない不安定ぶり(この点後述)
  • なぜか時々勝手に開いてしまうSDカードスロットカバー。ニコンらしくロックつけろよ
  • 小型軽量は美点だが、ボディが小さすぎてホールディングしただけでマルチセレクター(十字キー)に親指の付け根あたりが触れてフォーカスエリアが右側に移ってしまう。ニコンらしくロックレバーを(略
  • キットのズームレンズ、写りはいいんだがチープすぎ。フォーカスリングとフードをもっとまともなものにしておくれよ。こんな所だけニコン伝統のショボズームを受け継ぎやがって
  • どうでもいいことだけど、付属のストラップがショボ過ぎ。「Nikon」のロゴが刺繍じゃなくて貼り付けてあるとは、これ如何に。もうちょっとブランドを大事にしろよ

良いところ

  • ちいさい、軽い。これに尽きる

露出について

 いつも明るいわけじゃなく、時折極端にオーバーなカットが出てくる謎露出。僕はチンピング(Wikipedia:Chimping、要は撮影後に液晶を覗き込んで結果を確認する行動のこと)は格好悪いと思ってるし面倒なのであんまりしないんだけど、D40だと不安でチンピングせずにはいられない。いつも明るいのなら常時マイナス補正を掛けておけばいいけど、やっかいなことに問題は時折。これ、ヒジョーに困る。

 で、結論としては評価測光のアルゴリズムに原因がありそう。ターゲットとしているユーザーがカメラや写真の知識の無い一般層なので、画像が暗くならないように仕込んであると思われる。ズームレンズの開放F値が暗いなんていう表面上の知識だけを拾い集めてきて、「レンズが暗いと聞いたんですが写真が暗くなったりしませんか?」とかネットの掲示板に書き込むような無邪気な層だわな。

 暗い写真がダメで明るい写真が良いという評価基準が意味不明なんだが、こういう層に合わせて作られたカメラなので、暗いカットを作らずに明るくするように仕込んである、と。以上、僕の推測。

 しかしですね、そういうことをやられると白トビが盛大に発生するわけですよ。そこは一切合切のデータが失われた状態。つまり何も残らない。時間を残そうとシャッターを切ったのに何も残らないって、そりゃああんまりな仕打ちですよ、ニコン様。

 暗部のトーンを持ち上げるD-ライティングをカメラの機能として内蔵してるんだから、ムリヤリ評価測光で明るい画像を作る必要はないと思うんだけどなあ。何のためのD-ライティングなのよ。そりゃまあ、マーケティングのターゲット層が「D-ライティング」なんて名称の機能を意図されたとおりに使いこなせるわけがない、というのは実に正しい判断なんだけど、そしたら何でこのカメラにD-ライティングを入れてるのか、その意図が判らない。

 閑話休題。問題がいったいどんな評価をしているのかさっぱり判らない評価測光にあるとしたら、解決するには測光モードを変えればよい。というわけで、僕はD40の測光モードを中央重点測光に変更した。D40の中央重点測光はというと、測光範囲は画面中央のφ8mm相当で中央重点度75%。って、それじゃよく判らんよ。ファインダースクリーンに中央重点測光範囲の円が描いてないんだものなあ。ニコンらしく(略)。

 調べてみると、F3が中央重点度80%、F-801が中央重点度75%。D40と同じようにファインダースクリーンに測光範囲の円がないFE10が中央重点度が低くて画面周囲の高輝度部分に露出が引っ張られる、非ニコン度全開の困ったチャンだったのに比べればニコンらしい測光範囲になっているので、まあ使えるのではないかな。

 実際、中央重点測光に切り替えてからは謎露出は出ていないので、後はAEロックに慣れればどうにかやっていけそう。とはいえ、何が悲しくて21世紀のデジタルカメラで中央重点測光+AEロックをやらなきゃいけんのか。

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