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ここが駄目だよ、Nikon P6000

 昨日、2009年3月21日に購入したNikon P6000の感想を書いてみる。 

■まずは結論から
 やっぱ駄目だわ、ニコン。買わなきゃ良かった。F200EXR買うのをやめてP6000買ったんだけど、絶対にF200EXRにすべきだった。ニコンを買うのはこれで最後と踏ん切りがついたので、その点では良かったのかもしれないけど。今後はキヤノンに移行かな。G10買っときゃ良かったよ。
 
■こんな人に向いてます
−ニコン様に限って間違いなどあろうはずがないと固く信じる信者の方
−無駄とわかって無駄金を使いたい方
−ニコンやめたいけどやめるきっかけがつかめない方
 
以下、代表的な駄目ポイントを。
■P5000/P5100とアクセサリーリングの互換性がない
 P5000/P5100と比べてP6000ではレンズ外周のアクセサリーリングの径が大きくなっている。P5100で使っていたリコーのフードHA-1をそのまま使おうと思っていたのに、まさか使えないとは思いもよらなかった。COOLPIX3桁機の時代はもっとアクセサリの互換性を持たせていたのに、なぜ?みんなリコーを買うから意趣返しなのか?
 
■お笑いレベルの歪曲ファインダー
 店頭デモ機を触って内蔵光学ファインダーに歪曲があるのはわかっていたが、実機を買って外で使ってみたらあまりの歪曲ぶりに愕然とした。これはセミフィッシュアイですか?最高級機なんだから、こういうところにきっちりコストをかけてみろよ。ま、フレーミングはできるので慣れちゃえば平気。ただ、最初の衝撃はでかいよ。
 
■(相変わらず)駄目すぎる露出
 D40、P5100と同じく明るすぎて屋外では実用にならないレベルの露出。白飛び量産機。マイナス0.7補正をかけてみたがそれでも怪しい。マイナス1.3とかマイナス1.7が当たり前って、銀塩時代だってありえない。補正限界のマイナス2.0でも白飛びするって、自動露出以前の問題。中央重点測光でオーバー傾向は幾分改善されるが、当然露出補正必須。どうすれば適正露出を得られるのか、もうわからない。露出のニコンを信じていた日々はもう帰ってこないのか。
 
■ズーム時F値保持ができない
 P5100だと撮影メニューの中に「ズーム時F値保持」という項目があって、露出モードが絞り優先およびマニュアルの時には絞り値の変化を最小限に抑えてレンズのズーミングすることができたのだが、P6000ではこの設定がなくなっている。これじゃスピードライトを外光オートで使うことが事実上不可能。SB-400買えってか?
 
■液晶モニターと撮影画像の色が全く違う
 白熱灯および電球色の蛍光灯下での撮影時に背面液晶を見ながら撮影すると、色味はよく補正されていてオートホワイトバランスの出来がようやく改善したのかとホッとしてシャッターを切ると、次の瞬間に液晶に表示された撮影画像を見て腰が抜けそうになる。そこに映し出されるのは全く補正されていない真っ赤な画像。ソフトウェアのバグとしか思えないんだが、ファームウェアのアップデートでここが変わらないってことは、ニコンはこれが正しいと思っているのか?正気とは思えない画像に驚嘆せよ。
 
■異常なノイズ処理
 一眼レフのD3/D300以降のニコンのノイズ処理に対する考え方がP6000にもそのまま出ている。ノイズリダクションを徹底的にかけた塗り絵状態。最低感度のISO64で撮っても布の質感は消失している。P5100の方がノイズは多いが質感は残っている。暗部ノイズを消すことに執着しすぎているのか、感度を上げると塗り絵状態の明部に謎の輝点が無数に現れてくる。ISO400の絵なんて悪い冗談としか思えない。ノイズ増やしてちゃんとした絵を出してくれよ。結局これは「ノイズ、ノイズ」とうるさいバカ消費者が元凶なんだよ。
 
 まあ、露出とノイズ処理以外は深刻な問題じゃない。けど、露出の問題が深刻すぎる。露出はどうしたらいいのかわからないレベル。マイナス1段以上の補正が当たり前って、異常すぎる。ノイズ処理に至ってはあるものが写らずないものが写る状態。

 ニコン、もうダメだ。やっぱキヤノンに移るしかないか。安い中古のPowerShotとかEOSとか売ってないかな。

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