OLYMPUS XA2
2006年5月、もういい加減銀塩カメラを買うのはやめようと思っていたのに懲りずに購入。
XAを持ってるけど万全の状態ではないとか、XAよりXA2の方がレンズ描写が優れているらしい噂が気になるとか、まだフィルムの在庫も40本残ってるしとか、リサイクルショップで見つけてから2日も売れずに残っていたのはオレに買われるためだったのだとか、理由にならない理由をこじつけて買ってしまった。
買ったはいいけどまだ撮っていないので、XAとXA2の違いを簡単にまとめてみました。
デザイン


左がXA、右がXA2。
全体的にXAの方が直線的、XA2の方は丸みを帯びています。レンズカバー部分がXAは上下が直線になった俵型、XA2は楕円形になっています。またXA2はボディ上面がやや膨らみのある湾曲したデザインになっています。
XA2はカメラとしては初めてグッドデザイン大賞を受賞した製品ですが、個人的には直線的なXAのデザインの方が好きです。
レンズの違い


左がXA。右がXA2。
XAは6枚構成のF.ZUIKO 35mm F2.8。XA2は4枚構成のD.ZUIKO 35mm F3.5。廉価版のXA2の方がレンズの構成枚数が少なく、半絞り暗くなっています。ところが描写の評価はXA2の方が良かったりするのが面白いところ。
距離計、露出制御の違い


これも左がXA。右がXA2。
XAは絞り優先AEの距離計連動機。XA2はプログラム露出の目測ゾーンフォーカス機。この違いが出ている部分です。
XAの距離計用の小窓のある位置に、XA2ではセルフタイマー動作を知らせる赤ランプが移っています。また、XAの絞りレバーはXA2ではゾーンフォーカス設定のレバーになっています。
XA2のフォーカシングは山(遠景)、二人の全身(通常)、二人のバストアップ(近景)、という3つの絵で示された3点ゾーンフォーカス式。レンズカバーを開いたときには常にオレンジ色で示された二人の全身の位置にフォーカスレバーが合うようになっています。
この位置のピント位置は2.7m。パンフォーカスが得られる位置で、カバーを開くと必ずこの位置にフォーカスがあるのはスナップショットには非常に便利です。
なお上半身の近景のピント位置は1.2mで説明書によるとピントの合う範囲は0.9〜1.8m。全身マークは1.2m〜∞。山の遠景では6.3m〜∞とのことです。
主な仕様
- 発売
- 1980年6月 希望小売価格 27,800円
- レンズ
- D.ZUIKO 35mm/F2.8 4群4枚
- シャッター
- 2秒〜1/750秒
- 合焦方式
- 3点ゾーンフォーカス式、上半身マーク0.9m〜1.8m、全身1.2m〜∞、山6.3m〜∞
- 露出制御
- プログラム式、連動範囲:EV2.6(F3.5 2秒)〜EV17(F14.1 1/750秒)
- ストロボ
- 着脱式 A9、A11、A16の3種類 製品No.はガイドNo.を示す
- 外観
- 102×65×40mm/200g(電池別)
- その他
- カメラとしては初めてグッドデザイン大賞受賞(1981年度)。ボディカラーには黒の他に赤(ハートレッド)、青(シティブルー)、グレー(アーバンホワイト)の3色(ピンクも?)。
- リンク
- 性能表 (penguin-19's Compace Camera)
銘機の系譜 OLYMPUS XA(Range Finder) - XAシリーズの一覧