OLYMPUS-PEN EE-2
2005年8月購入。Canon DEMI EE17を買ったリサイクルショップで帰り際に大量の古いコンパクトカメラの入ったジャンク籠を発見。すべて1,050円。しかし触って不具合がありそうなものが多かったので、この1台のみを購入した。直前にデミを買っていなければ他のカメラも買っていたかも(Canonet G3-17とかC35FDとかHI-MATIC E/Fなど)。
店頭で触っていて、レンズをふさぐように手をかざしてシャッターを切ろうとすると、ファインダー内に赤いベロが出てくることから、露出計用のセレン光電池は生きていると判断。光量に応じた絞りの変化も確認できた。
コンパクトなボディでデザインも気に入ったので、即購入決定。実はもう1台ジャンク籠に入っていて、この値段なら買ってもいいかと思ったが、もう1台はフィルム残量表示ダイヤルのカバーのガラスが外れてなくなっていたので、それ以外にも全体がきれいだった1台のみを買ってきた。
固定焦点のカメラを買うのは初めて。固定焦点というのはレンズつきフィルムのように、ピント合わせを全く行わないもの。フィルムの巻き上げもレンズつきフィルムと同じようなダイヤル式。
こう書くと安っぽい印象になるけど、質感は非常に高い。ボディの張り皮がカメラに多い黒ではなくグレーなのも洒落た感じで良い。小型で固定焦点、自動露出で操作はフィルムを巻き上げてシャッターを押すだけ。更にハーフサイズで通常の2倍の枚数の撮影可能というのは、スナップには最適。使えばクセになってしまうかも(まだ使ってないけど)。
以上は実際に撮影する前の感想です。あしからず。
1本撮影しての感想
とりあえずフィルム1本撮影したので、その同時プリントを見た感想。露出計はかなり正確。色味はさわやか系、嫌味がなく好印象。オリンパスはこういう傾向な気がする。ややフレアっぽいので逆光撮影は不向き。晴天順光では非常に良い。固定焦点(3.2メートル)のため被写体に接近してしまうと苦しいが、キリっとしたシャープな描写。不自然にエッジが立つこともなく、これまた好印象。総じて晴天順光での撮影結果は素晴らしく良い。高感度フィルムを入れて気軽にスナップするには最適なカメラかもしれない。
主な仕様
- 発売
- 1968年3月 希望小売価格11,000円
- レンズ
- 28mm/F3.5 3群4枚
- シャッター
- 2速自動切り替え1/30、1/250秒(1973年4月以降のモデルは1/40、1/200秒)
- 焦点調節
- 固定焦点(3.2m)
- 露出制御
- セレン光電池露出計によるプログラムEE、フィルム感度使用域=ISO 25〜400
- 外観
- 108×66×47mm、335g
- その他
- オリンパスペンシリーズについてはOlumpus Pen Galleryが詳しい。